『眠れぬ夜に見る夢』

直後

　
その後うんこをした。

自分でも驚いた事にそのうんこがやはりもう大変に立派であり、加えてそれは不思議とうんこと言われてすぐ発想するような色ではなくまたうんこと言われてすぐ発想するような匂いもなかった。しかしそれは紛れもないうんこだった。

この事に何とも喜ばしい思いがした為に、これはすぐにでももとはといえばあの素晴らしい野菜を育てた農家のおじさんやおばさんに先ずお礼差し上げ、次に何としてもこのうんこの立派さ素晴らしさを示したいという事で、両手一杯にうんこをたくわえて、小道を走り、彼らを探した。

両手のうんこを少しもこぼすまいと気遣いつつ、早くお礼を言いたい一心で辺り一面を探し回る。

もとの場所へ戻ってきてしまった。

仕方なく声を一杯に張り上げて呼んでもみた。