ひなたのひまわり

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    私の庭には、たくさんの向日葵が咲いている。 この向日葵達、夏だけでなく、一年中大きな黄色い花を咲かせているのだ。 「んー、今日も元気だね、あんた達」 うだるような暑さが続く毎日の中で、この向日葵達は太陽に向かって一心に生きている。 私達人間には眩しすぎて見ることが出来ない太陽を、この花だけは目を逸らさず、太陽だけを見つめ、生きている。 雲が太陽を隠してしまっても、この向日葵達はいつか太陽が出てくるのを信じて待っている。 そんな、真っ直ぐで太陽をそのまま花にしたかのような向日葵が、私は一番大好きだ。 「ほーら、気持ちいいでしょー」 ホースの先を潰して、太陽を見つめている向日葵に水をあげる。 これは私の、毎日の日課になっていた。 自然と頬が緩み、汗を拭った時に、 どこか、違和感を感じた。 「……あれ?」 毎日見ている向日葵達。 よーく観察して、ある事に気付いた。 「…あの向日葵が、無い…」 あの向日葵、というのは、 たくさん咲いている向日葵の中で一際大きな花を咲かせ、大きく伸びていた一輪の向日葵の事。 その向日葵が、跡形も無く消えていたのだ。
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