日向のひまわり

ひなたのひまわり

「な…なんでなんで、ど…して」

表現が出来ないくらい、不安な気持ちがこみ上げてくる。

私はここに咲いている向日葵達を、小さい頃から毎日毎日見続け、毎日話しかけ、毎日水をあげていた。

家族同然、１９年間一緒に育ってきた向日葵達。

今まで、一輪も枯らした事が無かったのだ。

台風がきても、あの向日葵達は折れる事なく、堂々と太陽を探していた。

その中で、リーダーみたいだった大きな向日葵。

あの向日葵を中心に、他の向日葵も、一心不乱に咲いていたというのに

どうして、無くなってるの

「う゛」

不安で胸が押し潰されそうだった時、ふいに、低いうめき声が私の耳に入ってきた。