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「そうですか…。ありがとうございます。」
「いえ、どういたしまして。」
劉備は教えてもらったお礼を言い、関羽と張飛と共に人だかりが出来ているところへ歩き出した。
「兄者、曹操とはやはり…」
どうやら関羽も曹操の事を知っているようだ。
「あぁ。紛れも無くあの曹操孟徳(もうとく)殿の事だろう。」
劉備は確信していた。
「檄文はここだけに限らず各地に飛ばされていることでしょう。」
「近いうちに大きな戦が起こるだろうな…」
また世の中が乱れる。劉備は内心、不安だった。
「何っ!?戦か!」
誰かが叫んだ。
「「…!?張飛、お前いつの間に!!」」
声の主は張飛であった。
「いや~、戦って聞いたら身体が反応しちゃって。」
その言葉に呆れた劉備と関羽は
「「はぁ…」」
と溜め息を漏らし、三人は人だかりの中へと入って行った。
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