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「兄者、今回の戦はどうするおつもりで?」
関羽が劉備に聞くのには理由があった。
その理由とは漢室復興の夢を忘れているのではないかと思っていたからである。
先程の酒場で生活をどう思っているか聞いたのも、その事が心配だったからだ。
しかし、そんな関羽の心配を余所に劉備は答える。
「当たり前であろう。腐りきったこの国を我々の手で立て直すと誓ったのを忘れたのか?」
「いえ、忘れるなぞ恐れ多い。一時も頭を離れてはござらん。」
どうやら関羽の取り越し苦労だったようだ。
関羽の言葉に続いて張飛も言った。
「そうこなくちゃ!長兄、今回も義勇軍として参戦するのか?」
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