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「みんな…ありがとう。これからよろしく頼む。」
劉備は目頭が熱くなっているのを感じていた。
「よっしゃ!そうなればみんなに声掛けなきゃな。」
「俺も友人をあたってみるか。」
男達は口々にそう言って、駆け出して行った。
「兄者、よかったですな。」
関羽は笑顔を浮かべていた。
「これで俺達の夢も近くなるって事だ。」
張飛も嬉しそうな表情を浮かべている。
「そうだな。今一度、この場所で誓おうではないか。我々の志を!」
「「おお!それは名案!」」
二人は劉備の考えに賛成し、頷いた。
三人は円を描き、手を重ね合わせる。
「「「我ら三人、姓は違えども義兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困っている者たちを救おう。
上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。
同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を!!」」」
三人は天に向かって、漢室復興を心に誓うのだった…
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