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「「「乾杯~」」」
ここは平原県のとある酒場。
周りからがやがやと楽しそうな会話が聞こえ、賑わいを見せている。
店内にいるほとんどは見慣れた顔ぶれが揃っている。
いわゆる常連客といった人達だ。
その常連客の中にある三人の男達がいた。
「さぁ、今日は大いに飲むぞ!」
いかにも酒が好きそうなこの男。身長は八尺もあり、エラが張った顎には虎髭を生やしている偉丈夫だ。
名を張飛(ちょうひ)、字を翼徳(よくとく)と言った。
「はぁ…張飛、お前はいつもそうだな。」
そんな張飛を見て呆れているこの男は、二尺の長い髭が美しく、身長は九尺。
張飛に負けず劣らずの偉丈夫であり、名を関羽(かんう)、字を雲長(うんちょう)と言った。
「まぁ、いつもの事だ。気にしていたらきりがないぞ。」
最後に身長七尺五寸、腕が膝に届くまであり、関羽と張飛とは違い細くすらっとした体型をしている。そのうえ、耳がとても大きく垂れ下がっていて自分でも見る事が出来そうだ。
この男、何を隠そうこの物語の主人公であり、名を劉備(りゅうび)、字を玄徳(げんとく)と言った。
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