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三人は劉備の出身地である啄県の楼桑村で出会い、意気投合し、義兄弟の契りを結んでいた。
長兄が劉備、次兄は関羽、そして張飛が弟である。
その劉備達がこの平原県にいるのは、先の黄巾討伐の戦いで義勇軍として参加し、その功績が認められ、平原県の県令に封じられたからであった。
「劉備様、今日もたくさん召し上がって下さい。」
店の奥からこの酒場を営んでいる気前の良さそうなおじさんが料理を運んで来た。
「おっ!さすがおっちゃんだ!」
張飛は運ばれて来た料理をすぐに口の中へと頬張った。
「いつもすいません。」
劉備がそう言って頭を下げる。
「そんな遠慮なさらずに。劉備様が来てからここの治安はまるっきり変わったんですから。」
そう、おじさんが言うように劉備が来てから治安がとても良くなったのだ。
劉備は賄賂を渡されても受け取らず、民の声を聞き、善政を敷いてきたのである。
今や劉備は民から慕われるようになっていた。
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