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「そうだなぁ~。ここの民達はみんな幸せそうな顔をしているし、いいのではないか。
私達も少しは役に立てているようだ。」
劉備は始め少し難しい表情をしていたが、にっこり笑ってそう答えた。が、すぐに…
「でも…」
と、小さな声で呟いた。
「でも?」
その声は関羽には聞こえていたようで、すぐに聞き直した。
「……いや、何でも無い。」
関羽は不満げな表情を浮かべたが、
「そうですか…」
と溜め息混じりに言った。
「さて、食べ終わったことだし帰るとするか。おい、張飛起きろ!」
劉備は席を立ち、食べ過ぎて…いや、飲み過ぎて寝ている張飛を起こし、三人は店をあとにした。
「ありがとうございました~。」
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