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5歳の少女にしては比較的体格のよかったよしみは、洵を後ろに隠した。
幼稚園でも自分がいるときは、いつもそうして武から洵を守ってやっていた。
「向こう行ってよ‼」
よしみは、洵の前に立ち両手を広げながら言った。
武はその時になって初めてよしみの存在に気づいたのか、ほんの一瞬だけ怪訝な表情を浮かべた。
が、すぐにいつもの調子で憎まれ口を叩く。
「うるせえ‼凶暴女‼」
武の言葉に反応して、仲間が凶暴女と笑いながら囃したてる。
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