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翠「ねぇ!どうしてちゃんと起きれたのに、遅刻する訳!?」
テンマは結局、遅刻してしまい、翠に怒られた。
テ「ごめん、ごめん…あれから色々と考え事してて」
翠「なに?考え事って?」
テ「だから…色々?」
翠「ふ~ん…色々ねぇ~」
テ「そうそう…色々…まぁ歩かない?」
二人は軽く食事を済ませ、カラオケに行き…夕暮れの光を浴びながら公園へと向かった。
翠「あぁ~、歌いすぎて喉が痛いんですけど」
テ「ですよねぇ。僕も痛いよ」
二人はしばらく話続けた。一段落すると、翠がきりだした。
翠「今日ね…あの頃の夢をみたの」
テ「あの頃の夢?」
翠「そう、あの頃の夢…昨日話したでしょ?私の家族は殺人事件で死んじゃったって…」
テ「あっあぁ…」
翠「でね!妙にリアルな夢で…本当にあの頃に戻ったと思っちゃった。」
「でね!あの頃の記憶なんて、ほとんどなかったんだけど…その夢で全部思い出したんだぁ…」
テ「えっ!?」
(僕は翠の話を聞きながら、あの時の記憶を思い出していた)
翠「私ね、今まで『どうして私だけ生き残ったんだろう?』って思ってたんだけど…やっと分かった!あの時、誰かが助けてくれたの」
テ「誰か……」
翠「そっ!誰か!その人凄いんだよ!」
「私を助けてくれた後に、名前を聞かれたから答えたの。そしたら!一瞬ビックリしたと思ったら、私の字を一発で当てたんだよ!凄くない!?」
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