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今日生徒会長と居た生徒
皆の中での私のイメージはそれくらいだと思いますね
そんな謎な人物が自分の同級生を踏み台にしている図は果たして皆の目にどう写るのか
「お前いつまで俺に乗ってんだぁぁあっ!」
そこだけ固まっていた空気を見事にぶち壊したのは赤い踏み台
声と同時に宙に投げ出されます
「よっ…と」
空中で1回転して難なく着地。
貴方ごときに遅れをとる程私は堕ちてません!
「あ…本当に黒だ」
「見るなぁぁぁあっ!?」
「ぐはぁぁっ!」
遅れを取ってしまったようです……鬱です
とりあえずムカついたので1発グーパンチを入れると
「なんかデジャヴ…って、お前クロアか?」
………バレた
「チガイマスヨ、ワタシクロアチガウ。ベルデスヨ」
「いや、片言にしても声同じだし!俺を踏み台にするのお前くらいだし!」
どうやら日頃、棚の上の物を取るときに踏み台にしていたのが仇になったようです
「仕方ないですね…タマ、解除して下さい」
「えーっ…黒髪も可愛いよぅ?」
嬉しい事を… って、そうじゃなくて。
「解除して下さい。」
「はぁい♪」
幻術は特別派手なエフェクトが無いのも特徴ですね
タマがブツブツ解除呪文を唱えると、フッと色が元に戻ります
「さて…タマとライル以外の皆さん、お久しぶりです」
本当にクロアだーとか、懐かしいとかは聞き流しておきましょう
「んで、なんでわざわざ変装してまで出てたんだ?」
ライルからの質問。ごもっともですが面倒なので
「権力の限界を見たんです」
事実ですしね
首をかしげるメンバーですが、あえて教えないのが優しさです
円さんへの。
タマだけはクスクス笑っていたので、おそらく読心術でしょう
「タマ…メッ、ですよ?」
「だが断るぅ♪」
可愛いので認可です。
「ベルちゃんがクロアならぁ…決勝まで進めば戦えるんだぁ?」
「あの生徒会長様が居て決勝まで進めない訳ないもんね」
久々に登場の双子組です
「生徒会長様の件は同意ですね。味方に居ると負ける気がしません」
「じゃぁ僕クロと戦う~♪」
「俺は生徒会長と戦いてぇな!」
「………」
……皆、好戦的になりました?
その後は皆で雑談に花を咲かせながら寮へと帰還しました
顔を出した今宵の月は一際綺麗です
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