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図書館では
自由時間のような感じで
皆各々仲の良い子と座り自分の好きな本を広げて楽しそうに会話をしながら本を読んでいる
夏希は誰と座るでもなくただ室内をｳﾛｳﾛしていた
そんな時端の席に座り本を読む真冬を見付けた
夏希はすぐ真冬の隣の席に向かいそして腰を下ろした
真冬は特段気にもしていない様で本に集中している様なので声をかけてみる
[真冬、それ面白い?]
真冬は一瞬不思議そうな顔をし
こちらに顔を向けてきた
[夏、希…??]
真冬はキョトンした様な顔で夏希の名を口にする
そんな真冬に夏希は
[なんだよ?僕が横に座っちゃ駄目なのか?]
と口を尖らせ
嫌みの様に返す
真冬はそんな事ないといわんばかりに
首を横にふり
満面の笑みを夏希に返してきた
そんな真冬の笑顔に夏希は見とれてしまいそうになるのと顔が赤にそまりそうになりﾌｲっと顔を背けてしまう
-馬鹿野郎、そんな笑顔見たら…-
夏希はなるだけ冷静を装い真冬に言葉を返す
[…気分変わった僕向こう行くな]
と席を立ち朝話をしていた友達グﾙｰプの方へと足早と向かった
夏希は久々に自分に向けられた真冬の笑顔で嬉しさと恥ずかしさで一杯になり
友達グﾙｰプ顔が赤いなど茶化され
恥ずかしそうに近くにあった本で顔を隠した
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