親友の証

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「アキラくーん」 アキラが振り向くとキヒラが笑顔で手をふっていた。 アキラは笑い手をふった。 キヒラが走ってアキラの元へと来た。 「今日からだね学校、楽しみだわ」 今日からアキラと同じ6歳の子供たちは国守となるための学校へと通う事になるのだ。 6歳から10歳までの子供が学校で育成される。 政治について、武芸についてと。 10を過ぎたら子供たちは眠りにつく。 一年かけて繭の中で大人へと成長するのだ。大人になるとその姿のまま歳を重ねる。つまり老けないのだ。 フリアートだけではない、他の国も世界中がそうなのだ。 12歳から皆大人と扱われるのだ。 そして寿命が長い。 これまでの世界最高年齢が638歳である。 フリアートの首領アザイは405歳である。 そろそろ首領交代の時代である。 「キヒラはいつも元気だな。それにその赤い髪がとても綺麗だ」 「やだ、アキラくんのその青紫の髪も珍しくて綺麗よ」 キヒラの髪は艶がかかった綺麗な赤い色の髪を左右でくくっている。アキラの髪は青紫というとても珍しい髪なのだ。しかし、なかなか髪が長いにもかかわらず束ねもせずおろしっぱなしの髪型だ。 「アキラくん髪綺麗なんだからちゃんと切って束ねるなりしないの?」 「そんな面倒なことはしたくないな。別に邪魔じゃないしさ」 「ふ~ん」 「そんなことよりキヒラ急がないと学校の入学式にまにあわないよ」
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