第一印象は大概あてにならないんじゃない?

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チャイムが鳴り、皆席に着く   ――ただ一人を除いて   「また、アイツか…」   担任の佐竹はため息を吐いた   所変わって屋上   一人の少女が足を投げ出して、貯水タンクに寝そべっていた。   金髪、短ッかいスカート、たるんだリボン、メイクの施された顔、ピアス、ネックレス…   彼女こそ、新学期早々佐竹を悩ませる本人、   吉崎柚依(ヨシザキユイ)である   高校一年である彼女だが、起こした問題は数知れず、二学期早々屋上で寝ている始末だ
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