第三話~振動る(ゆれる)~

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九坂家~長女寝室~ 「うわ・・・完全に押し潰されてるよ・・・」 被害者は、九坂家の長女のこう。いわゆるギャルで、腐女子で、ゆたかの同級生田村の部活の先輩でもある。彼女は現在、部屋にあるタンスの下敷きになっていて、見るに見れない状態である。ちなみに現場には、かなみと部下のみさえ&あやね、他鑑識らがいる。 「うえ~、気持ち悪い~😢」 「仕方ないでしょう、みさちゃん。我慢しなさい。ねっ✨」 「ううっ・・・分かったよ、あやね~」 「しかし、ちゃんと耐震シート付けてたんだよな?」 「うん。タンスの下に四隅にしっかり貼ってあったわ。だから倒れることなんてあり得ないのに・・・」 「あやね~、そんなことより、助け出すのが先じゃないか?いくら死体でもあのままってのは可哀想じゃね。」 「そうだったわね。そこの鑑識二人、さっさと運びなさい。」 「は、はい!」 死体は運び出され、後には生々しい痕跡が残るばかりだった。 「でも、何でちゃんと固定されているはずのタンスが倒れたのかしら?」 「昨日の地震で倒れたわけじゃないよな~。」 「えっ?昨日地震なんかあったかしら?」 「私も何も感じなかったけど。」 「え、それじゃあ、みさちゃんだけが感じたってこと?」 「そうみたいだな。しかし、不思議だ。何でアイツだけが感じたのか・・・こうなったら、あの人に頼むしかない!」 「先輩の彼氏にね😃」 「うるさ~い‼」 こうしてあの人物に解決を依頼することとなった。
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