第三話~振動る(ゆれる)~

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大学~検査室内~ 「それでは、少し話を聞こうか。」 「何でこんなことしなくちゃならないんだよ。関係あんのか。」 「君だけが感じていて、他が感じないのはおかしいだろ。大丈夫、ちょっと話を聞くだけだから。後は必要に応じてだ。」 「ちっ、分かったよ。」 「では聞くが、揺れを感じたのは何処で何時ごろだ?」 「確か、家にいて寝てた時だから、大体午前3時くらいかな。」 「ちなみに、家は何処に?重要な証言になるかもしれないからな。」 「家は4丁目の南城さんの所の隣だからな。ちなみに、殺された九坂さんの家も南城さんの一件隣だったな。」 「本当かそれは!」 「警官が嘘ついてどうすんだよ。そういや、揺れを感じたのはその近所五軒だけだったな。後、南城さん家の奥さんは殺された娘を良く思ってなかったらしい。だからこっちはその奥さんを調べている。家宅捜索もするつもりだ。教授、一緒に来ますか?」 「ぜひ行かせてもらおう。」 こうしていよいよ家宅捜索が始まる。
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