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「じゃあいったい――」 「邪魔だからだよ」 フェルナンドが言い終える前に、ディムの一言がそれを遮った。 一瞬何のことかわからず、フェルナンドは呆けてしまう。 「要はそいつと一緒に、知られちゃ困る真実を隠蔽しちまおうってハナシさ。単純だろ?」 「――……」 「……驚いて声も出ねえって感じだな。それとも単に頭が追っ付かないだけか?」 ディムがふっと笑う。 だがその時、フェルナンドの頭にはある疑問が浮かんでいた。 「そいつと一緒に――隠蔽? ……俺と同じように?」 突然険しい顔つきで繰り返したフェルナンドに、ディムは驚いたような視線を向ける。 「ってことは、俺も……もしかして、知られると困るようなことを知っちゃった、のか?」 一言一句逃さぬように噛み締めながら呟くフェルナンドの顔は心なしか青ざめて見える。
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