14/15
前へ
/24ページ
次へ
「それってどういう……」 言い知れぬ不安が心中を占め、フェルナンドは動揺を隠せない。 「急にどうしたんだ? なんだか今日のルーベンス、変だよ」 「変……? そう……ですね、確かに。どうしたんでしょう。なんだか自分でもよく……。申し訳ありません、坊ちゃま。突然おかしなことを言ってしまって」 急にはっとし、焦ったように誤るルーベンス。 この時、フェルナンドの胸にはある予感めいたものが生まれていた。 珍しい出会い、いつもと違うルーベンス。 何かが起こりそうな、そんな気がした。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加