1月

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最早、何故トナカイが喋るのか…考えば考える程脳内が暴走しまくっていた。 「おい!!」 脳内で天使とランデブーしてたところをその年期の入った声で現実に戻された。 「何呆けてんだ?テメェも掃除しろよ。」 お前は、小学校の掃除係りの女子か。 ちょっと!男子!!ちゃんと掃除して!! 「お前…喋れるんなら自分で掃除しろよ。てめえの糞ぐらい自分で拾いやがれ。てゆーか、トイレでしろや、ウンコ漏らし。」 「なぁ!?」 「やーい、やーい、お前ェ…ウンコマンだべさぁ!!」 食事中のレディース、大変申し訳ありません。 男…?しらねぇ。 まるで小学生の悪ガキみたいにトナカイをからかう大人。 「テメェ…ぶっ殺す!!」 遂にトナカイの堪忍袋が爆発したのか頭を下げてまるで闘牛の如く突進してくる。 …その破壊的な角を突き出して。 え? おまっ…それ死んじゃうだろ? 「おわぁ!?」 紙一重で闘牛ならぬ闘馴鹿を交わすとそのままゴミの入っているバケツに顔を突っ込んだ。 「避けるんじゃねー!!」 無茶苦茶言うんじゃねえよ。 そんな角で突かれたら体に穴空いちまうわいな。 つうか、おめぇ、顔中排出物だらけだぞ…。 …くちゃい。
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