1月

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「どうして?」 「ただ単に片付けたくなかっただけだよ。楽しい楽しいクリスマスが終わっちゃうと思うと…寂しくてね。パパとママをずっと困らせていたわ。」 エミュは、寂しげな笑みを見せ、作業に戻っていった。 みんなクリスマスには、沢山の楽しい思い出があるんだな。 俺もガキの頃は、靴下用意して爆睡してたっけ? 次の日、目覚めたら靴下の中に靴下が入ってるのを見つけた時にゃ、絶望したわいな。 作業には、俺達のグループの他に5、6のグループが一緒になって手分けしたので夕方には、全てのツリーを解体することが出来た。 床に落ちた葉っぱや木の枝を全て箒で集めるとフクロウのデカい声が辺りに響き渡った。 「よぉし、今日の作業は、終了だ!みんなご苦労だったな!!」 フクロウの掛け声と共に周りの人達は、雑談をし始める。 「夕食は、7時からだ!それまで自由にしてていいぞ!!」 俺は、両手を上げ、大袈裟に伸びをした。 「あー、ちかれた~。」 こんな堅気な仕事をしたのは、久し振りだ。 体中がバキバキなってやがる。 埃まみれだし、汗臭ぇし、部屋に戻って風呂にでも入るか…。 雑談で盛り上がる人々を背に俺は、一人大食堂を後にした。
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