2月

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「そうだな…そろそろ、お前等にも……。」 フクロウは、長い髭を弄りながら、独りでうんうん頷いてやがる…。 「どうした?クラッカーにゴキブリでも入っていたか??」 フクロウへ、からかう様に軽率な言葉を掛けたのは、間違いだった。 「ミスターシコン。それは、私が作ったクラッカーがコカローチ風味だったと仰いたいのですか??」 マズい。 失言により、キュヴェの小さな額には、不釣り合いの青筋がハッキリ浮かび上がる。 …背後に般若がみえらあ。 「い、いや、キュヴェ…、お前が作ったクラッカーは、最高だ…。」 そのオーラを感じとったフクロウは、脂汗だらだらでキュヴェにフォローを入れた。 「お前等、昼からは、新しい仕事を教えてやる。」 フクロウは、相変わらず汚い笑顔を浮かべ、俺達を眺める。 「どんな仕事??」 カバーは、興味深々と言った感じでフクロウを答えを急かす。 カバーは、どんな状況でも好奇心旺盛で熱心に取りかかる。 それが彼女の美点。 「お前等に与える仕事は… トナカイの毛繕い、及び遊び相手だ。」
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