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「そうだな…そろそろ、お前等にも……。」
フクロウは、長い髭を弄りながら、独りでうんうん頷いてやがる…。
「どうした?クラッカーにゴキブリでも入っていたか??」
フクロウへ、からかう様に軽率な言葉を掛けたのは、間違いだった。
「ミスターシコン。それは、私が作ったクラッカーがコカローチ風味だったと仰いたいのですか??」
マズい。
失言により、キュヴェの小さな額には、不釣り合いの青筋がハッキリ浮かび上がる。
…背後に般若がみえらあ。
「い、いや、キュヴェ…、お前が作ったクラッカーは、最高だ…。」
そのオーラを感じとったフクロウは、脂汗だらだらでキュヴェにフォローを入れた。
「お前等、昼からは、新しい仕事を教えてやる。」
フクロウは、相変わらず汚い笑顔を浮かべ、俺達を眺める。
「どんな仕事??」
カバーは、興味深々と言った感じでフクロウを答えを急かす。
カバーは、どんな状況でも好奇心旺盛で熱心に取りかかる。
それが彼女の美点。
「お前等に与える仕事は…
トナカイの毛繕い、及び遊び相手だ。」
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