2月

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昼飯を済ませ、集まった場所は、屋敷の外れの小さな草原。 俺の脳裏には、草原では、トナカイよりも牛の方がイメージがピッタリくる。 「いよーし、連れてきたぞ。」 柵の入り口には、あのいざこざから1ヶ月ぶりの再開である糞トナカイ共。 俺は、露骨に眉間に皺を寄せ、他のメンバーは、心配そうな顔をした。 相手の存在を良く思っていないのは、トナカイも同じようだった。 「ほら、お前等、とっとと毛繕いしろ。トナカイ達ももっと近づけ。」 フクロウに促され、渋々といった感じで俺達の方へと歩み寄ってくる。 その先頭には、勿論、ボスである、体の大きい、片角のトナカイ。 「ケッ!何でこの俺様がお前に毛繕いされなくちゃならねぇんだ。胸糞悪ぃ…。」 「そりゃのこっち台詞だわいな…。もう片方の角も折ってやろうか??」 正に一触即発。 互いに一歩でも動けば、乱闘状態。 「止めねぇか!ボケナス共!!」 ボストナカイと共にフクロウにドデカい拳骨を脳天気に食らった。 「…ちっ、しゃぁねぇな。ほら、体を横に向けろ。このシコン様がブラッシングしてやるよ。」 大人かつ紳士的な対応でボストナカイに声を掛ける。 「貴様なんかにブラッシングされたら毛が腐り落ちるわ。そこのメガネの兄ちゃん!ブラッシングしてくれ。」 柵にもたれ掛かって煙草を吹かしていた、チャイナを呼び止めた。
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