疲れちゃったんだね

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うまくやって来たつもりでいた。 年齢を重ねる内に綺麗事ぢゃ、済まされない事が増えていた。 学生からの友人と仕事のパートナーを組んでいた(仮名)大場と金銭トラブルで疎遠に成った事から始まった。 大場は十代から結婚と離婚を繰り返し、嫁、子供を抱えて食うのもイッパイイッパイな暮らしをしていた。ある日、子供のミルク代が無いから金を貸してほしいとの事だった。 当時、裕福では無かったけど、大場の やり直したいんだ‼と言う言葉を信じて金を貸して、仕事のパートナーに選んだ。 お金の貸し借りを曖昧なまま三年ほど仕事をした。 異性の友達を紹介したこともあった。 (仮名)舞と言う友人がいた。 舞とは七年くらいの付き合いで気心も知れた仲だった。 仕事が平行線を辿るのに嫌気が指した僕は、大場に違う仕事をしたいから、精算の話をした。 あやふやにしていた自分にも責任がある。 話しは泥沼化して、お互い良い年して、第三者を入れてやっとケリがついた。 第三者を挟んだ時点でもう、関係の修復は難しい事に気付いていた。
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