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余り人と付き合った経験がない僕は色々と考えてしまい、素直に喜ぶことが出来ない。
それでも結論は出さなければならず、僕は正直に言った。
「僕は貴方のことが好きです。でもこれが恋愛感情なのかはまだ解りません。だから変に期待を持たせることも、無碍(むげ)に断ることも出来ません。唯、僕は貴方の詩が好きです。こんなこというと何様だと思われるかも知れませんが、これからも貴方の詩を読みたいです」
僕の言っていることは残酷だ。気持ちには応えずに傍にいようとするなんて。
だけど彼女は笑う。
「……ありがとうございます。私は好意を押し付けるつもりはありません。それでも貴方が喜んでくれるのなら、傍にいて私の詩を読んでいてください」
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