「俺のおいたち」

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俺は、ヤクザにはいりまず部屋ずみをこなした。若い俺は自由がないという苦しさが一番つらかった。 24時間何があっても組長の近くにいる。 俺は、元々組長にしか忠誠がない人間。 なのでそれは仕方ない事なんだが 何よりも自由が欲しかった。 しかし、組長といると組長の魅力的な部分がすごい見えてくる。 この人の器の大きさは半端ではなく 俺は、いつしかこんな人間になりたいと想い 自由よりもこの人の近くにいる事を好むようになった。 俺たちは特殊でヤクザというよりも やり方はイタリアンマフィアみたいな感じだ。 常に耳には無線をはめ厳戒態勢で警護についている。 別にそんな必要はないんだが 日頃から実践をおこない実戦に備える為である。歩く時にもそうだ。 俺は、鞄を持ち近くを歩いているが それ以外は周辺や少し離れた場所から追尾し 無線でやりとりをしながら 警護する。 うちはそんなスタイルが当たり前であった。 俺たちは常に戦う準備ができている人間で いわゆる戦いのプロである。 兵法第36計というのが売っているので是非見てもらいたい。 戦いは一般社会でもある。 営業マン何かは特に読んでもらいたい。 人との駆け引きは常に戦い以外の何でもないものである。 俺らはそういったものを日頃からたたきこまれ あっというまに2年がすぎていった。
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