2/2
前へ
/22ページ
次へ
僕には君らが必要だ   でも君らは僕を必要としていない   もし僕が居なくなったとして困ることなんて何も無い   何故この世は僕を必要としてないのだろう   僕には君らが必要で 君らには僕が必要じゃない     そんな君らは僕の名を知っているかい? 尊ぶほどの美しい名を知っているかい?   君らが生まれるずっと前からこの名になるのは宿命だった   君らの名より素晴らしいこの名を付けた人たちを君らは目にしたことがあるかい?   あの潤んだ眼差しで君らは見つめられたことがあるかい?     あの時涙をこらえていた理由を僕は知らない あの時振り返る事無く去っていった理由を僕は知る由もない     気が付いたらそこには君らと僕が居た     あぁそうか 君らと僕は同じなのか   あの潤んだ眼差しで君らも見つめられた記憶が有るのか   君らも僕と同じ未来の光   期待を背負った唯一の希望   そんな僕らは気付かなかった 僕らが此処にいる意味をこんなに仲間がいる意味を   やっと僕は気付くことが出来た あの潤んだ眼差しの理由を僕は知ることが出来た     初めて生まれたその日から僕の運命は決まっていた     wish それは捨てられるために生まれてきた僕の名
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加