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本当に何も見えない
周りが暗いとかそんなんじゃなくて
自分の将来が見えないんだ
今まで散々馬鹿やって
此処まで生きてきたけど
とうとう自分の将来を
見失っちまったらしい
こうなることは分かってたさ
だがこんなにも社会が冷たいとはね
正直少し甘く見てたよ
一体出口は何処だ
俺を救ってくれ
でないと俺は生から逃げてしまいそうだ
どのくらい俺は出口を探して走り回っているのだろう
ああ、なんだか疲れた
俺はもう駄目みたいだ
いくら探したって
希望、出口すら見当たらない
これまでに無い疲れが俺を襲ってくる
こんなにも疲れるならいっそ…
ようやく俺にも出口が見えた
本当は道なんて何本も在った
逃げ道なんて沢山在った
でも俺はその中でたった一つ
選んではいけない道を選んでしまった
死への道を―。
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