花と水と…

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『ランランいらっしゃい』 「そのランランはやめろ」 『いいの!』 「ったく…翔にはかなわないな」 『ふふっ…あっ、今日は趣味の悪い女性じゃないんだ…やっとランランも人を見る目が…』 「あのね~」 『俺は翔、よろしくね』 『あっ、セラです』 『セラか~、何だよランラン…隠してたのかよ』 「ばっ!最近知り合ったばかりだ」 『えっ?だって…』 「ん?」 『いや…あっ、フリージア!』 「ああ、はいお土産」 『ありがとう、すごく綺麗でいい匂い』 「前に話してたのを思い出したんだよ」 『そっか』 「オーナーとの想い出の花だろ?」 『うん…大切な想い出の花』 「そっか」 『ランラン、ありがとう』 「どういたしまして」 『で…』 「で?」 『だから…で?』 「で…ああ、セラは弟みたいな奴だよ」 『弟ね…』 「何?」 『花をもらったお礼に いい事教えてあげる』 「何だよ…」 『ランランとセラは近々、付き合いだす』 「はぁ?冗談だろ」 『まぁ、そのうちわかるさ』 「ナイナイ!…あっ、 ちょっと失礼」 そう言って、席を立ち、 写真を貰いに行った 『セラ…』 『ん?』 『憎しみはいつまでも続かないよ』 『えっ…?』 『セラの1番大切なものは何?それがわかれば、大丈夫…だけど』 『翔、何故…』 『あっ、ごめん…俺見えちゃうんだ』 『えっ?』 『信じなければそれでもいいよ…普段はそんな事しないけど…ランランは友達だから』 『うん』 『セラ…俺は…反対はしないけど…今のままではお前が苦しむよ』 『いいんだ』 『ランランは…まだ知らないの?』 『うん』 『言わないの?』 『うん』 『そう…だけど、ランランの話も聞いた方がいいよ…きっと、ランランの話の中に真実がある』 『えっ?』 「お待たせ、はい写真」 『ありがとう』 『じゃ、今日はありがとうランラン』 「ああ」 『セラ、またね』 『うん』 翔は鉢植えを持って 店を出て行った セラと何を話してたんだろ…
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