3950人が本棚に入れています
本棚に追加
『胡蝶!朝だよ!…もう』
「………………プハッ!」
『おはよ♪』
「だから…死ぬっての!」
『早くシャワー浴びて来て』
「はいはい」
真実を話したあの日からまた星羅と一緒に暮らし始めた
「眠っ…」
『着替え置いておくね』
「わかった」
髪のしずくをたらしながらリビングへ向かう
『つめたっ!ちょっと』
「ん?」
『また、髪をちゃんと拭かないで…』
「いでで…」
『せっかく綺麗な髪なんだからさ』
髪を拭きながら言う
「お前はいつまで赤い髪のままなの?」
『結構気に入ってるし』
「そっか」
『さっ、食べよう』
「だな」
『今日はパンにしたよ』
「うん」
『やっぱり和食がよかった?』
「いや、星羅はパンが好きだから毎日パンでいいよ」
『胡蝶…』
「よし、いただきます」
『いただきます』
「美味しいよ」
『よかった~』
毎日の会話はここから
始まる
『今日は?』
「花を買い付けに行くから、一緒に行こう」
『いいの?』
「ああ、少し遠いけどな」
『嬉しい!』
「店を始めた時からの
付き合いなんだ」
『そうなんだ』
「花農家だから花しかないぞ」
『うん、胡蝶とならどこでも楽しい』
「そっか」
体の傷も癒えてきた
最近はまたよく笑うようになったな…
最初のコメントを投稿しよう!