狂喜と快楽と…

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「あの二人大丈夫か?」 那智が心配そうに言う 『どうかな』 「おまっ!」 『だってあの二人の事は二人にしかわからない』 「まぁな…付き合ってたのか?」 『知らない』 「あっそ…」 『気になる?』 「そりゃ~な」 『静流が』 「えっ…」 『気になるんでしょ?』 「お前はいつも変なところには勘が働くよな」 『そうかな』 「まぁ…初めてこの店に来た時から気にはなってたな」 『なのに黙って見てたんだ』 「俺はシャイだからな」 『嘘くさっ!』 「お前…ほんっっとに 口が悪いな」 『そんな事ないよ』 「しかし…胡蝶の知り合いだったとはね」 『頑張ってみれば?』 「えっ…」 『いいカップルになるんじゃない?』 「でもな~」 『応援するからさ』 「ん~」 『チキン那智!』 「おぃ!小悪魔星羅!」 『悔しかったら落としてみろよ』 「むっ!」 『その顔は飾り?』 「てめぇ…」 『まぁ、自信がないなら仕方ないね…いろんな奴に抱かれる静流を黙って見てるんだね』 「わかったよ!落とす」 『ふ~ん』 「今考えて見れば、あいつが二人で店を出ていくのを見るとムカついてたしな」 『言われて気付くなよ』 「よし、戻るぞ」 『クスッ』 見事に星羅の挑発に乗せられた那智 会話のない胡蝶達の席に 移動した
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