狂喜と快楽と…

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「眠っ…」 店の花に水をかけながらあくびをする 「見たぞ~」 「ん?」 「夜遊びしすぎじゃないの?」 「あ~、そうでもないけど」 「私とは最近全く遊んでくれないくせに」 すねながら話すこいつは、昔付き合ってた彼女 俺の遊び癖に耐え切れず1ヶ月で別れ、友達関係に戻った 「何か用事?」 「用事って言うか…」 「何?」 「最近、特種な店に行ってるってホント?」 「特種な店?」 「だから…その…男同士の…」 「ああ、それが特種な店か…成る程ね」 「どうなの?」 『胡蝶、この花も使っていいの?』 星羅が花を持って やってきた 「ああ、いいよ」 『いらっしゃいませ』 「こんにちは」 「で、用事がないなら帰れ」 「だから、どうなの?」 「聞いてどうする」 「だから…私達、もう一度やり直せないかなって」 「それとその店と何か 関係があるの?」 「だって…」 「ふ~ん…星羅、おいで」 『何?』 「こいつは俺の元カノ」 『えっ…』 「で、またよりを戻したいって言われたけど、 どうしたらいい?」 『ダメだよ?』 「ちょっと!貴方可愛い顔して何言ってるの?」 『だって、胡蝶は俺の物だから』 「えっ?や、やだあ… 冗談はやめてよ」 「冗談?まさか」 シャツの中に手を入れながら笑う 『あっ…胡蝶っ』 「貴方達、おかしいわよ」 「それで結構だ」 「昔は女遊びで今度は男遊び?」 「馬鹿だな…遊びなんかじゃないよ」 首筋にキスをする 『あっ…っ』 「おかしいわよ…」 「てかさ、俺はお前に 罵倒される意味がわかんないけど」 「それは…」 「お前さぁ~、顔だけで男を選ぶのはそろそろやめたら?相手に失礼だろ」 「なっ!」 「俺もお前のアクセ扱いにはうんざりして他と遊んだのがわかんない?」 「わざだったの?」 「当たり前だろ?」 星羅を見ながら言った 「何よ…そんな男同士でベタベタして…気持ち悪い!」 目の前の鉢植えを星羅に向かって投げ付けた 「星羅!」 (ガシャン) 「……っつ」 『胡蝶、大丈夫?』 「ああ、怪我はないか」 『うん』 そんな俺達を黙って 見つめていた
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