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さて…困ったな
ベットは一つしかないし
客布団なんてない
「ん~」
『俺は床でいいよ』
「ばぁか!風邪ひくだろ」
仕方ない、布団は起きたら買いに行くか…
取りあえず今日は…
「狭いかも知れないけど隣に寝ろ」
『いいの?』
「床に寝られるよりはいい」
『ありがとう』
男と寝るなんて夢にも
思わなかったな
「眠れないのか?」
『手…繋いでもいい?』
「えっ?」
『あっ、ダメならいいんだ』
「ほら、これでいいか?」
『うん…』
「まだ不満か?」
『腕枕して欲しい…な』
「はぁ?」
思わず大きな声が出てしまった
『ごめん…今のは忘れて』
寂しそうに言う
クソッ!気になって仕方がない
セラを抱き寄せ、腕枕をする
「これでいいか」
『うん、ありがとう』
はぁ…
変な気分だ…
隣で寝ているのは
昨日知り合った男
そう男なんだ
なのに腕枕をしている
俺は何なんだ?
『重い?』
「んな訳ないだろ」
『ふふっ』
「襲うなよ」
『わかってる』
今日が休みでよかった…
当分寝不足になりそうだ
「お前…いつもこうやって寝てたのか?」
『ううん…』
「えっ?」
『胡蝶に触れていたいから』
「セラ…」
あぶねっ!
一瞬、理性が飛びそうだった
「早く寝ろ!」
『うん、おやすみ』
「おやすみ」
参ったな…
毎日これかよ…
安心したように眠るセラ
睫毛が長いな…
肌も白くて綺麗だ
きっとすべすべなんだろうな
ちょ!まてまて!
何考えてるんだ…
まだ欲求不満なのか?
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