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「あ、あった」
黒頭巾が取り出したのは予想に反して、薄い冊子。
それと一枚の紙だった。
俺の目の前に座って、冊子のページをめくりだす。
「んとー…君、名前は??」
「…孫悟空です」
「嘘付かないで。高橋 和也くんね」
知ってるなら聞くなよ。
「すみません、知らない人には名前教えちゃいけないって言われてて…」
小学生並みの言い訳(笑)
「そうだよねー」
いいのかいｯ!!Σ
「君ね、今ね、仮死体験中だから。これ、書類だから、必要事項書いて。その後僕が説明するから」
口調が軽い割りに内容がヘビーじゃないですか。
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