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「マー!マー!パーパー!レー!レー!スー!スー!」
一歳の少女が火事の家の中で必死に泣きながら探していた
「ふぇぇ!にー!にー!ふぇぇ。」
ガサコゾ
「ふぇぇ!マー?パー?レー?スー?」
恐らく名前だと思うが片言しか喋れないらしい少女は音がした方を見ていた
「よいしょ!発勁!」
壁が壊れると三歳ぐらいの少年が赤ちゃんを二人抱えていた
「見つけたよ!カガリ!レイとステラは無事だよ!母さんと父さんは…言えないけれど早くここから出るよ。」
カガリは少年に抱きつくと回りを見渡してからまだ見つめていた
「お出で!兄さんの言う事聞かないと駄目だよ。」
「にー…マー。パー。」
少年は無言でカガリをレイとステラと一緒に抱き抱えると家の扉から脱出した
「おい子供だぞ!大丈夫か?ヒビキ夫妻の子供だね。」
「ハルマ叔父様。私達を安全な所に連れていって下さい。」
「マー!マー!パー!パー!」
「「ふぇぇ!!」」
カガリは叫び、レイとステラは力強く泣いていた。少年はただ優しく抱き締めながらあやすと目から涙が出てきていた。兄である少年の名はキラ。異変に気付いて直ぐに母親であるヴィアと父親であるユーレンの所に来たが、首を触って亡くなっている事に気付き、直ぐにレイとステラを抱え、カガリを探していると声がした方に向かい、壁を壊しカガリを見つけた
「キラ君……よく頑張った。後は警察の仕事だ。」
「父さんと母さんが家の中で倒れている。だから、カガリとレイとステラを抱えてきた。まだ、幼いのに私もそうだけれど。ひっく。泣かないよ。」
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