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「ゴメンなー、踏んでたの気が付かなかったわ。.....立てるか?」 そう言って手を差し伸べてくれたのは、ご主人様と同じくらい背の高い人。短めな髪は、薄い茶色で....サングラスをかけていて目は見えないけど、何だか優しそうな人だなと思った。 「だっ、大丈夫!?ケガしちゃった!?」 そう言ってアタフタしてるのは、僕より身長が少し小さいくらいの人。....青みがかった少し長めの髪で、女の子に見間違えるくらいに可愛かった。この人はサングラスじゃなくて、青縁眼鏡をかけていた。 うっわ、睫毛長っ! 僕は2人に見とれていた すると「チッ」と言う舌打ちと共に、背中に激痛が走った 「テメェ、早く起きろ」 「いっ......!」 僕は、ご主人様に踏まれたんだと、数秒遅れてたから気付いた 「おい遙、この子が可哀想だろ?足どけてやれ」 「そーだよー!可哀想じゃんっ!!はるちゃんのやきもちやきさんっ」 と、イライラオーラを発しているご主人様に向かって、2人が非難の声を浴びせた す、凄い....あのご主人様に向かって言ってる この2人、ただ者じゃないな← 僕は3人のやりとりを静かに聞く事にした(踏まれたままで背中が痛いけど) 第1ラウンド ご主人様VS戒璃さん ご主人様の攻撃 「煩ェな戒璃、俺の下僕なんだから俺が何しようと俺の勝手なんだよ」 戒璃さんの反撃 「おいおい、何嫉妬してんだよ....どーせ、この子が俺らに見入ってたからムカついてんだろ?遙は昔から独占欲が強いからなぁ」 ご主人様「チッ」と舌打ちをして、忌々しそうに戒璃さんを睨み付けた 一方戒璃さんは余裕そうな笑みをご主人様に向けた
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