2629人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゴメンなー、踏んでたの気が付かなかったわ。.....立てるか?」
そう言って手を差し伸べてくれたのは、ご主人様と同じくらい背の高い人。短めな髪は、薄い茶色で....サングラスをかけていて目は見えないけど、何だか優しそうな人だなと思った。
「だっ、大丈夫!?ケガしちゃった!?」
そう言ってアタフタしてるのは、僕より身長が少し小さいくらいの人。....青みがかった少し長めの髪で、女の子に見間違えるくらいに可愛かった。この人はサングラスじゃなくて、青縁眼鏡をかけていた。
うっわ、睫毛長っ!
僕は2人に見とれていた
すると「チッ」と言う舌打ちと共に、背中に激痛が走った
「テメェ、早く起きろ」
「いっ......!」
僕は、ご主人様に踏まれたんだと、数秒遅れてたから気付いた
「おい遙、この子が可哀想だろ?足どけてやれ」
「そーだよー!可哀想じゃんっ!!はるちゃんのやきもちやきさんっ」
と、イライラオーラを発しているご主人様に向かって、2人が非難の声を浴びせた
す、凄い....あのご主人様に向かって言ってる
この2人、ただ者じゃないな←
僕は3人のやりとりを静かに聞く事にした(踏まれたままで背中が痛いけど)
第1ラウンド
ご主人様VS戒璃さん
ご主人様の攻撃
「煩ェな戒璃、俺の下僕なんだから俺が何しようと俺の勝手なんだよ」
戒璃さんの反撃
「おいおい、何嫉妬してんだよ....どーせ、この子が俺らに見入ってたからムカついてんだろ?遙は昔から独占欲が強いからなぁ」
ご主人様「チッ」と舌打ちをして、忌々しそうに戒璃さんを睨み付けた
一方戒璃さんは余裕そうな笑みをご主人様に向けた
最初のコメントを投稿しよう!