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戒璃さんに突然掴まれたご主人様は一瞬驚いた様に目を見開いて、その後いつもの顔に戻り 「何となく」 ってそれだけ言うと掴まれている戒璃さんの手を振り払い、あたかも当然だと言わんばかりに2人を見ていた。 ────ピシッ それを聞いた2人は音を立てて固まり、同時に場の空気が一瞬にして冷え切った .....何かヤバいんじゃないスか、ご主人様 このイヤに冷えた空気はー.....うん、身に覚えがありますヨ 肌に感じるピリピリとした空気、2人が纏っているオーラ、静まり返った室内......ただならない物を感じた僕 普通だったら冷や汗ダラダラで足も竦む空気なのに、何ともないといった様子で2人を見ているご主人様 何かご主人様の顔、微妙に勝ち誇ってる感じなんですけど ......ご主人様、何でこんな空気の中で平然としていられるんだろ? 流石ご主人様だよね!!!← .....と言うか、もしかしてご主人様って鈍感...? 僕がハラハラドキドキしながら3人の様子を見守っていると、2人の体がプルプルと小刻みに震え始めた あー、ご主人様、死亡フラグが立ちましたよ でもやっぱりご主人様は分からない(と言うより気にしてないのかもしれない)のか、楽しそうに笑っていた あー駄目ですよご主人様、そこで笑ったら2人が爆発しますよ んで、やっぱり僕の予感的中 「「ふざけんなー!!!!!!!」」 「ぐっ!?」 固まっていた2人がいきなり叫んだかと思うとご主人様に掴みかかり、戒璃さんはご主人様の鳩尾を、咲樹さんは胸をそれぞれ殴りつけた い、痛い!!!それマジで痛いって!!!!!! ってかご主人様顔真っ青だし!!あれ吐いちゃうんじゃないn← 殴られたご主人様は胸と腹を抱えて前のめりになって床に倒れ込んだ ......プルプルしてるー ご主人様死んじゃうんじゃないのー? .....って違ーう!!!!!!←1人ボケツッコミ 僕は1人悲しいボケツッコミをしながらも痛みに震えているご主人様に駆け寄った
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