下僕

12/14
前へ
/120ページ
次へ
桐生さんはニヤニヤしながら僕を見ていた 男のキスで腰抜かすなんて…何という屈辱…!! 僕は悔しくなって立とうとしたけど、それは無駄な努力だった 「まだ立てない? あれ?もしかしてキス初めてだった?」 うッ…図星… 「わ…悪いですか…」 僕は別に色恋沙汰に興味がなかったから、女の子と付き合った事もなければキスだってした事がない …僕のファーストキスが男に奪われたぁー!! 僕は今更ながら落ち込んだ 「なんだよ?たかがキスの1つや2つ、軽いもんじゃねぇか」 桐生さんにとっては軽いモノかもしれないけど僕にとっては一大事なんですー!! 僕は少し涙が滲む目で訴えた 「全部桐生さんがいけないんです!!…初めてを男に奪われるなんて…最悪です!!」
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2629人が本棚に入れています
本棚に追加