初体験

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耳への愛撫は、もどかしくなるだけでイけない 僕はもっと直接的な刺激が欲しくて、自身に手をかけようとした 「ダメだ」 しかしそれはご主人様の手によって阻止された 「イ……きたいですッ…」 僕には、この優しい愛撫が、もどかしく苦しいだけだった 今まで荒く扱われてきた、そう躾られてきた体には物足りない刺激だった イけそうなのに、イけない ご主人様は、何故か優しく僕の体を愛撫していく 僕が苦しさに涙を流すと、ご主人様はその涙を舌で舐めとった あくまで、優しく 滲む涙を舐め、目蓋に軽く唇を落とす 「―――――」 「え…?」 ご主人様が僕に向かって何か言ったみたいだった だけど聞こえなくて 僕は聞き返そうとしたけど、ご主人様の指が僕の胸にある突起を摘んだ 「いゃぁッ!」 痛みとくすぐったさが混じったような、何とも言えない感覚が僕を襲う
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