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チュンチュン… 鳥のさえずる声が聞こえる カーテンの隙間からは柔らかで暖かい、朝の光が差し込んでくる 僕はそっと目を開けた いつもと何も変わらないはずの見慣れた空間 見慣れた天井、ベッド、壁、床、家具… 部屋中見回してみたけど何一つ変わった様子はない だけど、何か違う 何か、優しく感じる… それが何故か、どこからそんな感情がきたのか分からなかった そんな感じで、寝起きの心地よさにぼーっと浸っていたけど、体を動かした時に生じた痛みによって一気に目が覚めた 「いっ…!!」 寝ていた時は分からなかったけど、体を起こした途端体の関節という関節(特に腰辺りを中心)に凄まじい激痛を感じた 僕はその痛みに耐えられなくて、ベッドに突っ伏した 「いったー…」 痛すぎるよ…何でこんな痛、い……ん? 僕は痛みに涙していたけど、ある事を思い出した 「僕、昨日ご主人様と……っ!!!?」 思い出して声に出しただけで昨日の事が脳裏に蘇ってきて、いっきに羞恥が僕の体を赤く染めた
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