2629人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなくだらない事をしていた僕は、何となく窓に目を向けた
「そう言えば…ここに来てから一回も外に出てないなぁ…」
もうこの頃は日にちなど気にしなくなっていて、今が何日で何曜日で何時かも分からない
…まぁどうでもいいけど
僕は少しだけ溜め息をついた
何か…より一層気が重くなった
ただでさえご主人様とあんな事をしてしまったのに…
一体どんな顔をしてご主人様と話せばいいんだろう…
いや、その前にご主人様はここに来るのかな?
あ、お腹空いたなー…
僕の頭の中で色々な言葉がグルグルと回っていた
その時の僕の顔は言うまでもなく、マヌケ
僕は体育座りをしてポケーッとしていた
…多分20分ぐらいは
――コンコン
ドアをノックする音が僕を現実に引き戻した
あ、意識がどっかに行ってたよー…ヤバいな
僕はお手伝いさんかなーと、軽く返事をした
「はい、何ですか?」
そして返ってきたのは、
バンッ!!
「っ!!?」
ドアを力強く開ける音と
「さっさとコレを着ろ、10秒以内だ。いいな」
いつもと変わらないご主人様の声だった
最初のコメントを投稿しよう!