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突然のご主人様の登場に、僕は体を強ばらせた 「え、えっと…」 微かだが声も震えている …な、何だろ? 僕が戸惑っていると、ご主人様はさっきと変わらずに僕を見つめている 「だから着替えろって言ってんだよ 10秒経っちまうぞ」 と言って服を投げてきた その服は…… 「あっ…!」 コレは、ご主人様と初めて会った日に着ていたお気に入りの服 …ご主人様、破かなかったっけ? 僕が疑問に思っているのに気付いたご主人様は、 「俺様が買ってやったんだ……文句あるか?」 と睨んできた 「い、いえいえ!そんな滅相もございません!!」 僕はちょっと嬉しくて、急いでその服を着た あぁー、久しぶりのちゃんとした服の感触… 感動! 本当に嬉しくて、無意識にお礼を言っていた 「ご主人様、ありがとございますっ!」 ニコッと効果音がするくらいに僕は満面の笑みをご主人様に向けた すると、 「……」 「?」 黙り込むご主人様 …何かまずい事言った?僕…
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