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え、何で? 何で扉の方に向かって行ってるの、ご主人様!? 僕は慌ててご主人様に聞く 「な、ななな何でそっちに行くんです、か…?」 するとスタスタと僕を担いで歩いていたご主人様は足を止めて、 「出掛ける」 と、それだけ言ってまた歩き出した …………? 「えぇぇぇえぇえぇっ!!!!!?」 僕は隣の部屋にも聞こえるんじゃないかって位の大声をあげてしまった 「うるっせぇな!!耳元で叫ぶんじゃねぇ!!このまま落とすぞ」 ご主人様の顔の近くに僕がいたから、今の大声はそうとう耳に効いたらしい 怒鳴られた しかも目の前にある壁に頭をぶつけられた 目から火花散ります… 「すみませんでした…」 涙ぐみながら謝ると、 「気をつけろ」 と言って扉を開けた …何か、今日のご主人様優しい…? そして、僕はここに来てから初めて部屋を出る事になった
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