705人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、先ほど異変を感じた場所へと向かう。
だが、そこにあるのは、ただの壁である。
触ってみても、何らおかしい所はない。
気のせいだったのかしら……。
そう思って、その場を離れようとした時……
「えっ……」
次は何も無い場所で転んでしまった。
先に言っておくが、私はドジッ娘などではない。
他人と比べて、少し運動音痴なだけで……
またもや眼鏡を落としてしまう。
勘弁して欲しい。
次は潰してしまわないようにと、眼鏡をの気配を探る。
「………?」
容易に眼鏡を見つけることは出来たのだが、やはりそ異様な場所だった。
「もしかして!?」
私は、あることに気付き、それを試してみることにした。
「――キャンセル」
見事にそれは的中した。
解除魔法を唱えると壁が消え去り、通路が出現する。
簡単なことだった。
そこには結界が張られていた。
しかも、かなり意識を集中させなければ見破ることの出来ない結界。
禁書庫に、しかもそんな場所に結界が張られているなんて……
何かとてつもなく危険な臭いがしたが、私は好奇心に勝つことは出来ず、その通路へと入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!