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目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。
俺は寝ぼけながらも目覚ましの音を止めた。
「ふぁ~。ダルい。」
そう言いながら背伸びをして、居間に向かった。
「今日の朝飯は~?」
そう言って冷蔵庫を開けるが何もない。仕方なくカップ麺でも食べようと辺りを見回すと、昨日のカレーの残りがあった。
「おっ!ラッキー♪」
そう言って俺はカレーをガスバーナーに火を着けカレーを温め始めた。
その間に顔を洗いに洗面所へ向かった。そして、戻ってくるといい感じに温められたカレー。
俺はカレーを盛りつけテーブルの上に置くと、いただきます。そう言ってカレーを食べ始めた。
カレーを食べ終わり、使った食器を洗い終わると、入念に歯磨きをする。その後は、適当に髪を整え、スウェットからテキトーな私服に着替え始めた。
着替え終わると時計は七時半。
「ちょうどいいかな?」
そう言って俺は、コンビニのバイトに行くため、玄関を出た。
玄関を出て、家の門を開けるとちょうど一人の女の子が俺の家の前を歩いている途中だった。
その女の子の名前は水口紗香。
俺の幼なじみ。
俺の住む県でも、三本の指に入る進学校池上第一高校に通う優等生だ。
こいつのことを俺は昔から「サヤ」と呼んでいる。
俺はそんなサヤに
「おはよう。朝早いなお前。」
と声を掛けた。
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