落ちこぼれの救世主

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朧「戯れ言を・・・一番隊のスカウトを蹴って九番隊に入ろうなどと言う大馬鹿者などおるはずがなかろう」 馬鹿らしいと言いたげな口調で話す朧 ジン「そりゃあ・・・そうかもしんねぇけど」 最初の威勢はどこにいったのか・・・たった一言で言い負けてしまった キース「たしかに、そんな馬鹿がいたら苦労しねぇか・・・」 もはや諦めているのか、半ば投げやりな口調で話す ジン「もしかしたら、そのアルベスって奴が大馬鹿者の可能性があるだろ?」 よほど諦めたくないのか必死に食い下がる 朧「大馬鹿者は貴様だジン、諦めが悪いにもほどかある」 鬼の様に鋭い眼光で睨みつける ジン「ぐっ!!・・・なぁ、ナミからも何か言ってやれ」 もはや言い返す言葉が無いのか隣に座っている八番隊隊長のナミに助けを求める ナミ「うぇぇぇぇ!!、わ、私!?」 突然話を振られて困惑するナミ 朧「私が話しているのはお前だぞジン!!」 逃がしはしないと言わんばかりに口を挟む ジン「うるせぇ!!、ナミはこっちの味方だ!!手を組んで何が悪い!!」 ナミ「うぇ!?ちょっ、ちょっとぉ!!」 いきなり仲間にさせられてしまいどうしたらいいかわからないナミ 朧「えぇい!!卑怯な」 だいぶ苛立っているのか声を荒げる ジン「卑怯なんかじゃないもんね!!これは立派な戦略ですぅ~!!」 朧「ガキか貴様は!!」 もはやただの口げんかになってしまった・・・この二人の様子を周りの隊長達は呆れた顔で眺めている 教官「お三方、そろそろよろしいですか?」 さすがの教官でもこの低レベルの争いを見かねて止めに入ってきた 朧「くっ・・・私としたことが・・・」 取り乱したことを恥じたのか大人しく席に着く ジン「なっ・・・」 ジンはまだ何か言いたげだったが渋々席に着いた ナミ「うぅ、私は何もしてないよぉ・・・」 泣きそうな表情のまま席に着く・・・あるいみ一番の被害者は彼女かもしれない 教官「とりあえず、話しがだいぶ逸れてしまいましたが・・・」 ジンと朧の顔を見る 教官「卒業テストまで後わずかです、皆様方もある程度目星をつけて置いていただくようお願い申し上げます」 やっと厳粛な雰囲気を取り戻した 教官「それでは本日はこここまでで・・・お疲れさまでした」 教官の言葉を最後に軍議は終わりを告げた
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