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翔「さぁてと、さっさと寮に戻るかな・・・ユウはどうする?」
演習の疲れからかいまだに立ち上がれないユウ
ユウ「僕はもう少し休んでから行くよ・・・」
力なく答えるユウ
翔「あっそ・・・じゃっお先にぃ~」
翔はそう言うと扉に向かってあるいていく
ユウ「また後でねぇ~」
ユウはそう答えると力つきたように倒れ込んでしまった
翔「まったく、倒れるくらいなら途中で止めときゃいいのに」
翔がそうつぶやいていると廊下の曲がり角から突然人が出てきた
翔「おわっ!!」
アルベス「あっ!!」
突然だったのか避けるこどができずにぶつかってしまった
翔「いゃあ~悪い悪い少し考え事してたからさぁ」
笑いながら答える翔
アルベス「いや、俺も少し考え事をしていたものでな・・・」
翔とは対照的に真面目な表情で答えるアルベス
翔「あっ!!あんたアルベスじゃないか?」
アルベス「ん?そうだが」
突然の問いかけに少し驚く
翔「やっぱりだ、今年の新米騎士の中じゃダントツ優秀って言われるから一度会ってみてぇと思ってたんだよね」
アルベス「いや、俺は特別優秀だとは・・・」
複雑な表情で答えるアルベス
翔「またまた、あんたが優秀じゃなかったら俺は虫けらだぜ?」
アルベス「本当に優秀だとは思っていない、まだまだ俺は未熟者だ・・・」
翔「ふぅ~ん、そっか・・・」
アルベスの口から未熟者という言葉がでるとは思ってもみなかったので意外そうにつぶやく
翔「まぁ、それでもあんたは俺たちよりも遙かに強いんだ、もっと自信持ってもいいと思うけどな」
アルベス「自信か・・・そうかもしれないな」
悲しそうな表情だったが翔はそれに気がつけなかった
翔「さて、俺はもうクタクタだから部屋に戻るわ、また明日なアルベス」
アルベス「あぁ、それじゃあな」
翔は片手を上げ別れの合図をすますと自分の部屋に向けて歩き始めた
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