落ちこぼれの救世主

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翔「あ~、疲れたなぁっと」 さっきまでの演習の疲れからか部屋に入るやいなやすぐさまベットに倒れ込む ルーヴェル王国ではまだ正式に配属される前の新米騎士にも国内で生活できるように二人一部屋で部屋を貸し与えている。 そうすることによって自宅から通うことが困難な者にも気軽に入隊試験を受けてもらうという狙いがあり、事実ルーヴェル王国へ入隊したいという者は年々増えており東西南北いたるところから優秀な人材が集まってきている 翔「ユウは・・・まぁあの様子じゃまだダウンしてるだろうな」 誰に話しかけるわけでもなく淡々と独り言を呟く ぐぎゅるぅぅぅぅ 翔「はぁ、腹減ったなぁ・・・」 演習で体力を消耗しているため翔の空腹は最高潮に達していた 翔「もう、ユウを置いて先に食堂にいっちゃおうかな・・・」 この部屋にはキッチンはあるがユウも翔も料理をあまりしないため、基本的に食事は食堂ですませている 翔「駄目だ、もう我慢できないユウには悪いけどさきに行こう」 普段はユウの帰りを待つのだが、よほど腹が減っているのか帰りを待たずに食堂に向かおうとする翔 ガチャッ 翔が食堂に向かおうとしたとき不意に部屋のドアが開いたユウ「ただいまぁ~」 翔「ユウ!!早かったな!!」 予想以上に早く帰ってきたユウに驚く 翔「今日の様子じゃあと一時間は帰ってこないと思ってたのに!!」 ユウが演習の後に倒れ込むのは珍しくない、いつもは一時間位は動けないのだが今日は三十分程度しか経っていなかった ユウ「それがね、ハルって言う子がおまじない?みたいなことをしてくれたら体の疲労が和らいでねおかげで動けるようになったんだよ」 演習であった出来事を話すユウ 翔「おまじないぃ?そんなんで疲労が和らぐのかよ?」 翔はにわかに信じられないのか疑わしい目でユウの話を聞いていた ユウ「本当だって!!こう、ぽわーっと光をあびた瞬間体に力がわいたんだよ」 事実を言っているのに疑われているのでムキになって話すユウ 翔「ぽわ~っとねぇ・・・」 いまだに信じきれない様子の翔だが、現にこうしてユウが動けていることから信じることにした翔
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