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翔「まぁ、その話はこっちに置いといて、ご飯食べに行こうぜ!!」
ユウ「なっ!!・・・もう、しょうがないなぁ」
必死に説明したのにあっさり話を切り替えられて少しムッとしたが自分も空腹だったためおとなしく引き下がったユウ
翔「さっ、早く行こうぜ」
ユウ「あっ!!ちょっと!!」
走り出す翔の背中をユウは追いかけた
翔とユウが食堂に向かっている頃に軍議室と書かれた部屋に集まる者たちがいた
そこにいるのはわずか九人だけだったがいずれも風格漂い並々ならぬオーラを放っていた
教官「遅れてすいません」
重々しい雰囲気漂う部屋に先ほどの教官が入ってきた
ここにいる教官以外の九人は一~九まであるルーヴェル王国の軍団の隊長達だった
教官「本日皆様方に、採用試験の日取りが決定したことをお伝えしたくお集まりいただきました」
司会進行を任されている教官は淡々と話しを進めていく
???「今年は、有望な新人が多いそうじゃのう、そう思わぬか龍治」
ガッチリとした体つきに体じゅうにある傷跡が戦いでの猛将ぶりを現していた・・・彼こそが二番隊隊長の鬼嶋志紋(おにしましもん)である
鳳昇「そうでございますな鬼嶋殿!!」
鬼嶋の問いかけに答えた男は三番隊隊長の鳳昇龍治(ほうしょうりゅうじ)と言うもので鬼嶋と同じく体中に傷跡があり歴戦の猛者であることがうかがえる
教官「はい、今年は例年になく優秀な人材が多くそろっています」
教官が胸を張って答える
???「ほう、それは楽しみだ」
落ち着いた雰囲気をもっているがその目は鋭く貫禄のある老将が口を開く
教官「はい、きっとジョルジュ様の目にかなう者もおるかと思います」
ジョルジュ・・・と呼ばれた男はルーヴェル王国の中でも精鋭しか入ることのできない一番隊を束ねる隊長ジョルジュ・ホーキンスという人物だった
キース「しかし、ジョルジュの目にかなうとはとんだ化け物がいるんだな今年は」
けだるげな表情で呟いた男・・・キースは四番隊隊長である、ルーヴェル王国の二、三、四番隊は戦闘を主だって行う部隊だが二番と三番隊の隊長と比べると覇気が足りない感じがする頼りなさそうな男である
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