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今に始まった事ではない明文としても、これでようやく本題に入れると、安堵混じりに会話の内容を変える。
「それよりさ?、今日はどうするんだ?」
言って間もなく、明文はポケットから水族館のチケットを出した。
この行為がどんな意味を持つのかなど、口で説明されるまでもない。
もっと言うのなら――。
「わざわざ口に出す必要があるの?」
理央は言う。
ちょっとだけ膨れた顔をしているが、目は笑っている。
怒り虫が退散している事は、彼女の口から言われずとて確認出来た。
「……ちょっと待ってて、もう一回、化粧し直して来るから」
所要時間は、推定一時間……。
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